日本での分布

我が国での生息地は、瀬戸内海沿岸と九州北部沿岸の一部です。瀬戸内海の中国側沿岸では、岡山・広島・山口県、四国側では、愛媛県などの遠浅の海岸地帯です。1950年代頃までは、瀬戸内海全域にも数多くのカブトガニが生息していました。しかし、1960年代以降、臨海工業地帯が作られたため、海岸の埋立てや、それに伴う工場の廃液、赤潮などによる海水の汚れなどによって、毎年、その数は急激に減少していき、今では絶滅の危機にあります。

九州沿岸では、大分・福岡・佐賀・長崎県などに生息しています。なかでも、佐賀県の伊万里湾や大分県の杵築市の守江湾などでは、多くの産卵場所や幼生の生息地が確認されています。

残念ながら、九州でも、海岸の埋立、コンクリート護岸、水質汚染などによって、カブトガニの生息・繁殖できる海岸は、年々狭められてきているようです。

カブトガニの方言

カブトガニは、その土地ごとに様々な名で呼ばれており、人々に親しまれていたことを偲ばせます。今ではあまり聞かれなくなったものも少なくありませんが、紹介してみましょう。

愛媛県 がめごうら・がめのごうら・うちわえび・がわら・どんがめ
徳島県 びぜんがに
岡山県 どんがめ
広島県 だんがめ
大分県 うちわえび・かぶりがに・はちがめ・うんぺこ・はちがんす
九州地方 はちがめ・がめ・うんきゅう

カブトガニのなかまの世界分布図

「カブトガニの分類」でも延べましたが、世界に分布するカブトガニは二属四種といわれています。その分布は次の通りです。

世界分布図

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