■ 日本での分布
我が国での生息地は、瀬戸内海沿岸と九州北部沿岸の一部です。瀬戸内海の中国側沿岸では、岡山・広島・山口県、四国側では、愛媛県などの遠浅の海岸地帯です。1950年代頃までは、瀬戸内海全域にも数多くのカブトガニが生息していました。しかし、1960年代以降、臨海工業地帯が作られたため、海岸の埋立てや、それに伴う工場の廃液、赤潮などによる海水の汚れなどによって、毎年、その数は急激に減少していき、今では絶滅の危機にあります。
九州沿岸では、大分・福岡・佐賀・長崎県などに生息しています。なかでも、佐賀県の伊万里湾や大分県の杵築市の守江湾などでは、多くの産卵場所や幼生の生息地が確認されています。
残念ながら、九州でも、海岸の埋立、コンクリート護岸、水質汚染などによって、カブトガニの生息・繁殖できる海岸は、年々狭められてきているようです。
■ カブトガニの方言
カブトガニは、その土地ごとに様々な名で呼ばれており、人々に親しまれていたことを偲ばせます。今ではあまり聞かれなくなったものも少なくありませんが、紹介してみましょう。

